ウィーン
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ウィーン/須藤(flavors.me/別名義サイト)
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06/19 更新

一ポンド心臓脇の肉が秤の上で恋憫のいきぐるしさを数字に表しますように
最上級に美しく甘い死因だけがお前にゆるされる
エナメル砂漠
浴槽底よりノック三度
ブルーベルベットベッド
地獄の沙汰は寝室でおしまいだ
リネンを被った君の擬似神話
死と寝のお前のじれったさ
共犯者は理性
この心臓、血管のダイヤ君のためにいくらか駆け足
信仰慾
さあ一万カラットの輝きでもって生命たるその名を呼ぶよ

お前が友情を脱ぎだした
君だけにこいあいの本当を黙ろう
死人に口なし眸は塞げ
砕けた彼女の頭の中だけに内緒話があったよ
黙死、恋心の葬式をしよう
火の息切らし
嫉妬の唇も緑帯びた
象牙針金

悲鳴を舐めると君とキスをした味だ
正気のふるさとへ帰れ
お前の石の瞳の色は紫
そのこころうちに被殺意の名を冠せ
秘匿疾患
背骨鉱
シャンパンの鉄砲水に難破したお前の肺臓
タブー・情欲の錬金
地上最後の心臓時計
地下より掘し原初の夜明け
封印はあけたのか
太腿に刺れよ宝の鍵
神と君の名のアナグラム
非俗

戦場だったら死んでるぞ
情痴の経歴を
處女堕胎
或る少女の麗しい踵がねじふせてきた道理について
冷た夜、俺は恋人の代わりにダッチワイフと寝るのだ
氷細工が逃げる
低温の鼓動がこころを燃すね
脱ぎ捨てられたドレスは女のぬけがらと呼ばれやがて情緒の餌となる
孤獨を煮詰めた蝋燭で
その聖命

非処女預言
腐敗地
宝石製クラクション
異国の猟銃を持て
亡者の行進
あるいは君というオーロラ
ストロベリー・フィールドで生け捕りに
消し炭に化けた暖炉の中の破滅
淫らないいなり娘
死煙踊る
地獄は二時間もすれば去るよ
胎動のひづめがけたたましく鳴り響き、この背を向けるのを待っている
血管に砂金

致死電報
ベロニカは死ぬことにし、鍵盤とセックスをした
夜光虫的電波
接吻をせがむだけが能の女
脊髄におわすマリア
麝香のはらわた
その子宮が産み落としたのが蠍座の心臓だった
神のみぞ痴らず
血肉の色した初恋だけがかなうのか
確変自殺
内より繭殻死さす前夜
貴様の情欲を報す
雄弁な死の唇に
甦る血しぶき
鬼胎れおおくおののくおろかさよ
その黒い目は濡れた泥だ逸らせない

かの足はもはや魚のそれである
酔わない宝石の謎
火星に対抗する心臓の下で
戸口に潜む甲殻生物へ告ぐ
くすぐる竈の奥底
暗喩、あるいは左から並べた順に首を狩られる惰性の名前
密生した銀河
罪畑
炭酸と鮫の関係について
指に絡めたまま逃せぬ呪詛を啜って
のめりこむその愛餐
それはワインと葡萄が齎した謎、枳殻と蜜蜂の関係
暗室の堅牢を確かめてきておくれ、神経質な虜よ
恋愛は介護愛は宗教
その洋館、自らを語らず
舌を噛み千切らんとする矯正の針金牙
世界の口封じ
ありふれる湿った魄霊窓辺に立て
不可視の霊びのよく集う
いたいけで未だ無辜な少女のみが自らの腹の器を否定する悪業を許される
敗北は死だと彼はあんなにも体現していたというのに
狂い郭にお生まれか
ぬるい怪し火を一吹きで滾らせろ
皮を脱ぐ五月色の蛹は
駆け落ちでなく少し期待を持ったただの逃走劇
そして嘘は嘘だ
今はなき幻へ
叫ぶな回青橙
酔芙蓉は泳げるのに
その殺意に慰みを願う
陰謀は耳元で貴方が説いたの
通っているのはきっと血ではない
自分で自分を追い詰める
パレットナイフの悪事
浮かび上がった床に名を彫る
景色に赴く
川の上の板の上の犬
七つ目の地獄で八つ裂きだ
遥か彼方で静寂
生かさず殺さず
永眠しろ人でなし
御前は昔からいやしなかった
零戦
擬傷する塒にて
阿吽の洒落言
偶には霄に戦いてみせる
嘆く人よ
海はさざめいて呼び続ける
夜明けまで眠る
愛されず愛さない
他人のふり
異国の口笛
青薔薇は足早に枯れる
支配されない手足
賑やかな隣
およいだ視線の先を嫉む
憎悪はにこやかに
警鐘と震える教室
愚かなのに笑い笑えるのに愚か
きっと殺されている
左目だけを瞑って
二億と七百十三の悪
貴方は屈辱に似ている
もうにらめっこは終わっていた
二酸化炭素が抜けるまで耐えて
倦怠に敗北した
冷えた夜食
情で手をとる逃避行
黙りこんでしまう
傲慢にならない人
信じられた嵐
野心家のぬぐえない猜疑よ
藪から
もっとも遠い場所から
忠誠は裏切るからこそ
怯える目
かえりみる獄門
密会しようと路地裏で待つ
負け犬伏して唸る
終幕が覗く
少しの許しは放置よりも凶悪
強いのはいけない子
猫はもう一度踏んでおこう
世界の葬式に並べ
角をへし折る
その穴は果たして深かったのか
薄い甲冑
無名のもの未明より
優しさが穏やかとは限らず
あくどい会合
恋情の重量
弾けとんだ指先
一瞬の閃光それから
愛かと聞くから恋ではないと
にやつく黒猫の呼ぶ微熱
取引しようか
鉄片の雨に消えよ
蛇の双眸

朝靄で夏を迎える/いつもと違う/裏表を当てて/英文/お預けだ
かつてしたたか/極端な幽霊/草の根を分けても/けだものに似た/事無きを
三も余る/処刑遊戯/水蜜桃と砂糖漬け/絶交のためのベッド/それが一番の悪事
ただの弾劾/血になる葡萄/墜死の間際/手前の葛藤/砦の下で
なんだか/二月の終日、四年に一度/ヌーディストの主張/熱心に聳え立つ/野と呼ばれ
花盛りの少女とジャズ/ひっそりと/ブラウン管の向こう/壁画/ほっといてくれ
また無煙/貢ぐのは貴方の背後/無憂樹よ/雌かあるいは悪鬼羅刹の類だろう/申し分ない
やがて首ったけ/弓にて道を違える/要塞
雷撃を掻き鳴らす/隣室との世界大戦/類と友/レアな男/呂律が回らない
湾曲する/をとなに/ん、と麒麟児が否定した