1999年7の月に俺の前に恐怖の大王にして唯一の太陽であるお前が降ってきてからもう15年経っているけど桃城が俺という桃城にトチ狂っていつの間にかそのよわいをゆうに通り越した惨めの大人をあわれにおもって心中の口約束してくれたんだけど俺は桃城地獄から脱する気とか別にないしこの初恋と心中するけど桃城が約束してくれたその口約束は嘘だから桃城､桃城武､俺の地獄の名だ　いつかは桃先輩と呼んでいた君がすっかりといつまでも少年でいるのを俺はとても嬉しくも悲しく辛辣にして悪辣なその地獄じみた様態を俺はいつまでも愛しているしていうか桃城成人したししたわ　別にしたけど　そういう問題じゃないから　桃城と心中する　俺はほんとは桃城とチャリで二ケツして心中するはずだったんだけど死んだのは俺だけでなぜ俺だけ死んだかというと桃城チャリを坂道を目前にガッしたからなんだけどそのことを知っているのは俺と桃城だけで俺は死んだからそれは俺と桃城だけの秘密となってしまったのだった…俺と桃城だけが共有する秘密！俺と桃城だけが知り得るこの世にいつまでも残り続ける秘密なんだ…　心中で片方だけ生き残るなんて桃城学校でなんか言われてないかな…気に病んでないといいな…桃城が笑ってない人生俺は嫌だな…って事故現場の坂下の電柱で地縛霊の俺は思うけど桃城は俺が死んだときそこにいたことを誰にも言ってないので俺が一人で勝手に事故死したことになってるんだけどまあこれって俺と桃城だけの秘密だよ幸せだね桃城　桃城が俺の事故現場(永遠に事故扱い)にカントリーマアム供えて｢それじゃまたくるんで｣って手を振ってくれるけどそんな桃城の所作は確実に俺が見えてるんだけど桃城の紫の瞳は不可視の霊びを視るけれどでも俺がまた来てね！！嬉しいよ桃城！！！って言ったそれを無視して帰ってしまうその後姿を見つめるのが幸せだよ桃城
　――――ここから俺の未来設計図――――
あとこれずっと言ってるけど俺は将来高校生になった桃城のせいで600万ほどの借金を背負わされたい　まあたいした額ではないんだけど俺のしょっぱい稼ぎじゃ返すことはできずの多重債務で新しい服も買えないし食事は日に一度やっと食べ､そうこう過ごす俺の目の前に桃城がまた表れるんだお前制服はどうした…？あの黒い学ランは？どうした？今日は平日だろ……ああ大学生になったのか…そんな風に飄々と笑ってお前は俺が血反吐を吐きながらお前に背負わされた借金を返す日々の中でいつの間にか大学生になったのか　髪が伸びたんだな　こんな服を着たお前をはじめてみるよ放課後しかあってくれなかっただろお前ってば　ああ畜生がクソッタレと殴ってもちっとも桃城が痛がる素振りを見せないでこれは俺が飯もまともに食ってないで俺がお前を好きだからじゃないと言い訳してもそれはその拳をまたふるうことはできず　桃城が俺のお釈迦になった一生をきゃらきゃらと笑って俺の足を踏んだ　学生のくせにいい靴を履いてるんだなお前は…なんなんだよ…俺はこんな生活をしてるんだぞお前のせいで！！！お前のせいだ！！！｢でもあんた俺のこと好きなんだろ｣といわれて俺は否定もできず綺麗な靴で躙られる自分の襤褸い靴と見て､桃城の顔を見てそこから目がそらせない　この紫の目をした桃城武が俺は永遠に好きなのだ…